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院長コラム【目と健康のおはなし】:いしかわ眼科

院長コラム

院長コラム【目と健康のおはなし】

バックナンバー 2016年7月のONAIR

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放送日 内容

2016年7月2日

えっ?紫外線で目も日焼けする!

冬に多い雪目は夏にも起こる?

 

ON AIRダイジェスト


紫外線の影響で起こる目の障害で、一番有名なのは「雪目」だと思います。雪目は、紫外線が角膜に吸収され、障害が起きる症状で、簡単に言うと「目の日焼け」です。強い痛みを伴います。実は、紫外線が目に入ってくる「角度」が問題なんです。私たちの通常の生活で上を見上げることは、ほとんどありません。水平から下を見て生活しているのですね。これが眼に入る紫外線の量に大きく影響しているのです。夏の紫外線は強いのですが普通に生活しているだけであれば、雪目のように角膜に障害を起こすほど紫外線は眼に入ってこないのです。雪目はどうして起こるのかというと、雪で反射した紫外線が下から眼に入ってくるからなのです。夏で同じような状況になる場合があります。例えば、白い砂浜などでは日光が反射すると雪目と同じ状況になりますから対策が必要です。 つまり照り返しの日光が危ないということです。電気溶接の火花、紫外線による殺菌灯などでも雪目と同様の症状が生じますから注意してください。目の表面で炎症の原因となるのはUVB呼ばれ紫外線です。地上に降り注ぐ紫外線は波長によってUVAとUVBの2種類に分類されます。UVAの方はUVBほどエネルギーが大きくないので強い炎症の原因にはなりません。UVAの方はその代わりUVBよりも少し体の奥まで届く性質があるのです。皮膚の場合は、水ぶくれやヒリヒリの原因になるのはUVB、メラニン色素を作る原因になり、肌を黒くするのはUVAです。目の場合、角膜など眼の表面の炎症の原因になるのはUVBの方で、UVAはさらにその奥の水晶体や網膜に到達して白内障や網膜変性症の原因になります。UVAの方は長期にわたり浴び続けると良くありません。外で作業をすることが多い方はその危険性が高まりますので注意しましょう。サングラスを選ぶ際は、紫外線は眼の横からも入りますから、大きめのもの。また、色が濃すぎると瞳が大きく開いて、かえって眼の奥まで入る 紫外線量が多くなりますので薄めの色が良いでしょう。デザインも大事だと思いますので悩みどころですね。余談ですが、皮膚に紫外線対策をしてシミなどができないようにしていても、眼に紫外線を浴びてしまうと脳が全身に「メラニン色素を作り出せ」と指令を出してしまうので皮膚が黒くなるという実験結果があります。この夏、日焼けしたくない方は覚えておくと良いでしょう。

2016年7月9日

目がゴロゴロする原因は、目に入ったゴミだけじゃない!

目を守るための大切な働き角膜反射。

 

ON AIRダイジェスト


眼がゴロゴロするといってクリニックを訪れる患者さんが大勢います。多くは目に入ったゴミがとれないとおっしゃられるのですが、必ずしも眼のゴロつきの原因は眼に入ったゴミだけではないのです。目の表面は黒目と呼ばれる角膜、白目と呼ばれる結膜に分かれます。角膜は知覚神経が多いので痛みに対してとても敏感です。角膜反射という現象があります。これは角膜を刺激すると直ちに瞬きがおこり、涙がたくさん出るという反射なのですが、この角膜反射により眼に入ったゴミはたいてい洗い流されてしまいます。生活する上で視覚は非常に重要な感覚ですから、ゴミの侵入でトラブルが起きないように守られているわけです。ところが、角膜の知覚が低下する病気があります。代表的なのは糖尿病です。年齢でも低下してきます。そのような方の場合、知らずに眼が傷ついてしまい角膜が濁るなど大きなトラブルにつながることが比較的多いので注意が必要です。目のゴロゴロが続く場合は原因が涙で洗い流されておらず眼に残っている場合と、角膜が傷ついて痛みを感じている場合の2通りがあります。目に異物が残る場合はどこに隠れているかというと、上瞼の裏側に入り込んでいることがほとんどです。この場合、瞬きをする度に角膜と擦れて、とても苦痛に感じます。自分で取り除くのは難しいですから、眼科を受診して取ってもらいましょう。点眼麻酔で痛みなく取れますので、安心してください。眼の表面であれば実はきちんと行き止まりがあって、眼の周りの骨のあたり以上には奥に行きません。ただし、鋭利な物は別ですので、きちんと診断を受けてください。瞼の裏側や、白目が炎症を起こしたり、できものができて瞼が変形したりするとゴロゴロ感の原因になるのです。例えば「ものもらい」などでもゴロゴロ感が強くでます。原因によって治療が異なりますので、眼科で相談して下さい。ところで「ものもらい」は北海道では「めっぱ」と言われています。北海道の他に「めっぱ」と言われることが多い地方は群馬県なのだそうです。どうしてそのようになったのでしょうね。他にも「めばちこ」「めいぼ」などの呼び方があります。方言と言えば「いずい」は便利な言葉ですね。「痛い」まではいかないけども「不快な感じ」というニュアンスなのだと思います。きちんと伝わりますので、問診票に「いずい」と記入しても問題ありません。

2016年7月16日

ほんとうに怖い!糖尿病と目の関係。

目にとっても万病の元となる糖尿病。

 

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「糖尿病で目が見えなくなる」というのは、割と知られていると思います。糖尿病は現在、予備軍も含めると2000万人もの患者がいると言われています。糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンというホルモンの量が不足したり、働きが悪くなったりして起こる病気です。インスリンは食事から得たブドウ糖を全身の細胞に取り込み、栄養として活用するために必要なホルモンです。その作用が低下してしまうと血液中のブドウ糖が細胞に取り込まれなくなってしまい、血液中のブドウ糖の濃度が高くなる高血糖という状態になってしまうのです。高血糖状態の血液は、血管に障害を起こします。体の中でも高血糖の影響を受けやすいところがいくつかあって、眼、特に網膜がその1つなのです。糖尿病でおこる眼の変化は、網膜だけではありません。白内障が進みやすくなったり、ドライアイになりやすくなったり、なかでも糖尿病網膜症は、その症状の悪さから特に注意が必要な病気です。実際に、糖尿病網膜症は、日本における成人中途失明原因のトップ3に入っています。糖尿病になり始めて5年くらいから網膜症を患う人が出てきます。10年で3割、15年で5割、20年で7割と糖尿病である期間が長いほどその割合は増えていきます。初期の糖尿病網膜症には、特に症状がありません。これが問題で「自分で見えない」と気がついた時には、病状がかなり進行していることが、ほとんどなのです。ですから、例え眼の症状がなくても糖尿病と診断されたら眼底検査をして、糖尿病網膜症が出ていないかをチェックする必要があります。糖尿病網膜症になっていなくても、その後の出てくる可能性が非常に高いので、年に2-3回、定期検査を受けることをおすすめします。糖尿病網膜症の症状は「視力低下」や「飛蚊症」などです。網膜の血管が脆くなり破れやすくなっていますので、出血をおこします。大きく出血してしまうと眼球の中に出血がたまってしまい。突然眼が見えなくなってしまいます。このような場合や増殖糖尿病網膜症のような重症の場合には網膜手術を受けなくてはならないケースが多いです。最近では、日帰りでも網膜の手術は可能になっていますが、重症の場合はやはり入院が必要になることが多いです。その前の段階で発見されていれば、眼球注射やレーザー治療などで進行を抑制できます。早期発見がとても大事なのです。注射は、最近の治療で主に網膜のむくみをとる治療、レーザー治療は悪い部分の網膜を焼いてしまう治療です。昔のレーザー治療はとても痛みが強く、途中で治療を止めてしまう方もいたのですが、最新のレーザー治療機器は、痛みがずいぶんと少なくなっていますので、怖がらなくても大丈夫です。網膜の治療は眼科の中でも少し特殊な治療になりますので、事前にホームページや、電話などで専門的な治療ができるかどうか確認してから受診するのが良いでしょう。糖尿病網膜症の発症や進行予防で基本になるのは、やはり血糖コントロールです。こちらが不良ですと、いくら眼の治療をしても進行を止めるのは難しいです。逆に糖尿病となっても早くから眼科を定期受診し、適切な治療を受けていれば失明に至る可能性はぐんと減りますから、糖尿病と診断されたら症状がなくても眼科を受診して下さい。

2016年7月23日

まさに現代病!「スマホと目の病気」。

読書よりずっと目に悪いのはなぜ?

 

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ここ数年でスマホの普及率がとても上がりました。ても便利で生活必需品といっても良いでしょう。スマホが眼に及ぼす影響の研究は実はまだ少ないのです。究するスピードよりも普及率のほうが早いからです。しかし、少ないながらも色々なことがわかってきています。まず一つ目は「スマホをみる場合と読書する場合を比較するとスマホ使用時の方が眼が疲れやすい」ということです。読書するときよりもスマホの方がより近くで見ているという研究結果があります。眼は近くを見れば見るほど疲れやすいのです。近くを見るときに、眼の中にある毛様体筋(もうようたいきん)というピントを合わせる筋肉をより使うからです。これを酷使すると眼の奥が痛くなったり、ピントがあいづらくなってかすんで見えたりする「疲れ眼」の症状が出やすくなります。スマホに限りませんが近くを見続けると近視になることが知られています。実際に、スマホユーザーが増え始める高校生の近視率が近年、増えているというデータがあります。この傾向は若い方ほど顕著ですが、高齢の方でも近視になることが指摘されはじめています。連続して使用し続けない、文字サイズを大きくして少しでも離して見たほうがベターだと思います。次に子供に対するスマホの影響の話です。人の目は、近くを見るとき、遠くを見るときよりも眼球を内側に寄せてものを見ています。ところがスマホは画面が小さいので近くを見る場合、眼球を内側に寄せる力が不足してしまい、実際には片目だけでみるようになってしまうのです。スマホを見ている眼は、まっすぐに見ていますが、使っていないほうの眼は外側を向いてしまいます。3時間以上スマホを使う子供の10%で、このような状態になっていたそうです。これが常態化すると両眼で物を見る習慣が失われてしまう可能性があります。両眼でものを見ないと遠近感がうまくつかめなくなるので、例えば、野球で三振しやすくなるなど、弊害も出てくるのです。さらに、研究では通常にスマホで文字を見るよりも、歩きながらスマホの文字を見るほうが眼との距離が近くなるという結果が出ています。つまり「歩きスマホ」は周囲の迷惑や事故に遭う危険を高めるだけではなく、眼にも大きな負担をかけているのです。「歩きスマホ」は、眼の健康にも悪いでやめましょう。PC機器モニターから発しているブルーライトが、眼に良くないとも言われています。青い光は波長が短く、エネルギー量が大きいという特徴を持っています。これを長時間浴び続けると網膜が痛み、将来的に加齢黄斑変性の原因になるかもしれないのです。また、ブルーライトは生体のリズムを調節するという側面もあると言われています。昼間に浴びるには良いのですが、夜間まで浴び続けてしまうと生体リズムが狂ってしまい、睡眠障害をきたすという研究結果もあるのです。網膜まで到達するブルーライトを減らすために、例えば白内障手術で使用する眼内レンズには黄色いレンズが使われています。パソコンやスマホは便利ですが、過度に依存しないよう、節度をもってほどほどに使用しましょう。

2016年7月30日

強い感染力「はやり目」で気をつけたいこと。

ウィルス性結膜炎の正しい知識とは。

 

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白目が赤くなり、「めやに」が出る結膜炎には様々な種類があります。細菌による結膜炎やアレルギーによる結膜炎が多いのですが、ウィルスによっておこる結膜炎は感染力が他の結膜炎と比較して非常に強いので特に「はやり目」と呼ばれています。例えば、ウィルス性の結膜炎のある人が目をこすった場合、その指から、ハンカチで目をぬぐった場合はそのハンカチから、他の人にうつることがあります。もしこの結膜炎にかかってしまった場合は、家族や学校、職場の人に移さないように注意しないと、たちまち広がってしまい、日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。このウィルス性結膜炎の正しい知識を持つことで、感染の大きな広がりを防ぐとともに、自分自身の感染も防ぐことができると思います。眼が赤いなどの特徴は似通っていますが、「めやに」の性質によりある程度、結膜炎の原因を予測することができるのです。例えば、黄色や緑色のネバネバした感じ「めやに」は細菌による結膜炎のことが多く、白くて糸をひくような「めやに」はアレルギー性結膜炎という感じです。ウィルス性結膜炎の場合は「めやに」が大量に出て、充血が強く重症なことが多いのが特徴です。ウィルス性結膜炎の原因になる代表的なウィルスは「アデノウィルス」と呼ばれるものです。アデノウィルスにはいくつかの型があって、その型の違いによって、症状が異なることが知られています。アデノウィルス8型・19型・37型によりおこる結膜炎が流行性角結膜炎です。この結膜炎は、ウィルス性結膜炎の中でも症状が特に重いことが知られています。大量の「目やに」で目があかなくなったり、炎症が強くでて「まぶた」まで腫れてしまうことがあります。また、リンパ節が腫れてしまうことも特徴です。白目だけではなく、黒目、角膜に濁りを生じることがあって、まぶしく感じたり、視力が下がったりします。この結膜炎は感染力が非常に強いですから、もう片方の目にも4、5日遅れて発症してきます。発病から1週間前後で症状が一番重く、2-3週間してようやく治癒します。別のアデノウィルス3型・4型・7型では結膜炎とともに風邪の症状が一緒に出ることが多いのが特徴です。咽頭結膜熱というのですが、39度前後の発熱と喉の痛み、そして結膜炎をおこします。この型のアデノウィルスは結膜炎のみならず、咽頭炎もひきおこすのです。ただ、結膜炎だけの場合もあります。逆に咽頭炎だけの場合もありますので片方だけの症状でもしっかりと診断を受ける必要があります。症状は1週間ほどでよくなりますが、数週間は便の中にウィルスがでていますので、結膜炎が治ってもすぐにプールに入ることはできません。他の人にウィルスを移してしまう可能性を否定できないからです。細菌のよる結膜炎の場合は2、3日抗菌薬を点眼すれば治るのですが、ウィルス性結膜炎には特効薬がありません。ウィルスに感染して体の中で抗体が作られ、抗体がウィルスを退治するまでに時間がかかるので、治るまでに2週間前後と長い期間が必要になるのです。その代り、一度、はやり目にかかると終生免疫ができますので、同じウィルスが原因でまたかかることはなくなります。まず、これらのウィルス性結膜炎になった場合は幼稚園や学校の場合はお休みしなければならない法律があります。医師に診断書を書いてもらい自宅療養をしましょう。また、社会人の場合でもお休みした方がベターです。そして、家族間で感染を防ぐにはタオルなど顔に触れるものは別にすること、家族全員が手洗いを頻回に行うこと。感染した家族の使ったティッシュペーパーなどは専用のビニール袋に捨てて、処理する際は触れないように注意することが大事です。ウィルス性結膜炎かどうかは眼科で、ウィルス検査で正確に診断することができますので、思い当たる場合は、どうぞ、お近くの眼科に受診して下さい。

 

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