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いしかわ眼科

院長コラム【目と健康のおはなし】:いしかわ眼科

院長コラム

院長コラム【目と健康のおはなし】

バックナンバー 2016年9月のONAIR

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放送日 内容

2016年9月3日

秋の味覚?いえいえ、目の病気!ブドウ膜炎に気をつけて

原因不明の炎症が大半?

 

ON AIRダイジェスト


「ぶどう膜炎」という病気があるのを知っていますか?果物のブドウが直接関係するわけではありません。眼球の中にある「ぶどう膜」というところが炎症をおこす病気です。「ぶどう膜」は外からは見えませんが、形も色合いもブドウの色に似ていることから「ぶどう膜」といわれています。「ぶどう膜」は瞳孔をつくる虹彩(こうさい)、水晶体のピントを合わせる毛様体、網膜に栄養を運ぶ脈絡膜(みゃくらくまく)の3つから成り立ちます。これらに炎症をおこすのが「ぶどう膜炎」なのです。実はこの病気は重症なものが多く、中には失明にいたる場合もあるのでよく知っておくとよいでしょう。原因は様々あります。ウィルスや細菌の感染であったり、免疫の異常によるものであったりしますが、実は「ぶどう膜炎」のなかで原因がはっきりする場合は半分もなく原因不明の炎症が大半ということです。眼だけの症状では判断がつかないことも多いので、全身におこった小さな変化も問診の時には話してみると良いでしょう。例えば、最近まで風邪をひいていた、関節痛がする、耳が聞こえにくい、白髪が増えた、皮膚が化膿しやすいなどの変化が眼の状態と関係がある場合があるのです。また、特殊な感染症の場合もありますから、海外旅行に行った、ペットを飼っている、変わったものを食べたなども病気の原因を探し出すヒントになることがあります。ぶどう膜炎の具体的な症状ですが、眼が赤い、痛い、まぶしい、かすんで見えるなどの症状が代表的です。このような症状がある場合は、お近くの眼科を受診したほうがいいでしょう。この病気は原因がはっきりしない場合が多いとお話ししました。炎症をおこす原因を取り除くのが根本的な治療ではあるのですが、わからない場合は炎症を抑えて少しでも炎症による合併症を抑えることが目標になります。炎症を抑えてるうちに自然と治る場合もあるのですが、原因そのものを改善しないと繰り返し炎症をおこしたり、治療にもかかわらず重症になってしまうこともあるのです。特に感染症が原因である場合は、一日でも早く治療を始めた方が視力を残せる可能性が高まりますので、少しの変化でもあなどらずに眼科医に相談するのがよいでしょう。全身の病気に伴って目に炎症をきたす場合は、主な治療方法はステロイド薬や免疫抑制剤の投与になります。軽度の場合は点眼薬の投与のみで、通院で治療できますが、大量にこれらの薬剤を投与する場合には長期の入院が必要になる場合もあります。また、これらの薬は効き目も強いのですが、様々な副作用もありますので、しっかりと管理しながら治療をしなければならなりません。治療を中断してしまったり、症状が落ち着いていても、徹夜で車を運転するなどのストレスで、急激に悪化してしまう場合もありますので注意が必要です。再発を繰り返す場合は、どのような行動の後に症状が悪化したかを記録しておくことをおすすめします。そのような行動を避けることで、再発や悪化を防げるかもしれません。ぶどう膜炎は種類によっては厚生省から難病に指定されています。これを特定疾患というのですが、特定疾患の患者であると認定されると治療費が公費負担になるなどの助成が受けられます。長く病気と向き合うためには、経済的な負担も考えなくてはなりません。このような制度があることも知っておくと良いでしょう。

2016年9月10日

意外と知らない「点眼薬の正しい知識」

とにかくばい菌に注意!

 

ON AIRダイジェスト


点眼薬についての正しい知識をお伝えしたいと思います。まず、点眼薬をさす前に石鹸で手を洗って下さい。これは手や指についたばい菌が目に入ってしまうと、結膜炎などの原因になってしまうためです。これは、コンタクトレンスを付けたり外したりするときも同様です。目を触る前には手を洗うのが基本です。次に点眼薬の先端に触らないようにキャップを開けて下さい。上を向いて指で下瞼を引きます。そして1滴点眼して下さい。この時に点眼薬の先がまつげや目に直接触れないように注意して下さい。点眼薬は1回一滴で十分に効果を発揮します。目の表面に留まる水分の量を計算すると、2滴以上さしても流れるだけで効果がありません。2滴点眼したら効果が2倍になるわけではないのです。容器の先端が目に触れないようにするのは点眼容器の中を汚染させないためです。中身がばい菌で汚染してしまうと、次からばい菌を直接目に入れ続けることになるわけですから注意が必要です。汚染の可能性は常にありますから、ふたを開けた点眼薬は防腐剤が添加してあるものなら1ヶ月、そうでないものは1週間で捨てて下さい。他の人が使った点眼薬をさすことも同様の理由でおすすめできません。点眼した後は軽く目を閉じて下さい。あまりパチパチと瞬きをしてしまうと、薬が目の表面からなくなってしまいます。瞬きには眼の表面の水分を入れ替える効果があるからです。また、目の表面で十分に薬を効かすために点眼後は、目頭を軽く抑えると良いでしょう。目の表面の老廃物や水分は瞬きにより目頭の方に集められ、涙道という細い管を通って鼻の奥へと流されていくのです。目頭を抑えるとこの涙道が遮断されますから、点眼液が目に留まりやすくなるのです。また、点眼液のほんのわずかな量でも全身に副作用をおこす場合があります。点眼薬の成分が目以外に作用しにくくするという効果も望めます。抑えるのは30秒から1分程度で良いでしょう。目の外側にこぼれ出た点眼薬は濡れタオルで拭いてください。あふれ出た点眼薬をそのままにしておくと、目の周りの皮膚がただれてしまうことがあるのです。このような観点からも点眼薬のつけすぎはよくありません。2種類以上の点眼薬を使う場合は、特に順番を気にする必要はありませんが、間隔をあけて点眼したほうが効果は高くなります。目の表面に留まる水分量はとても少ないので、後からさした点眼薬で先にさした成分が流されてしまいます。ですから十分に間隔をあけてさすのが良いでしょう。理想的には5分、難しければ2分間隔をあけて点眼して下さい。後からさした点眼薬の方が目に残りやいですから、より効かせたい方を後から点眼するという考えもあります。点眼薬と眼軟膏を併用する場合には軟膏は水をはじく性質がありますから点眼薬を先につけて、軟膏は後にしたほうが良いです。使用した後の点眼薬の保存場所は、直射日光のあたらない、なるべく涼しい場所を選んでください。特に夏場の車内などは避けましょう。冷蔵庫の中で保管する場合は、凍らせないように注意が必要です。薬剤の添付文書で保存方法についての記載を確認してもよいですし、よくわからなければ点眼薬を処方される際に薬剤師やクリニックで遠慮なく聞いて下さい。

2016年9月17日

あなたの認識間違ってるかも!?近視・遠視・乱視の話

言葉としては知っていても。。

 

ON AIRダイジェスト


近視、遠視、乱視について、みなさん言葉としてはご存知なのですが正しく理解していないようです。近視は、遠くを見たときにピントが合わず、物がぼんやりと見えてしまう状態のことです。このような見え方になる理由は目の中で網膜よりも手前に光の焦点が結ばれてしまうからです。角膜や目の中のレンズの状態で手前に焦点を結ぶ場合を「屈折性近視」、目の大きさ、正確には奥行が長いために網膜の手前で焦点を結んでしまう場合を「軸性近視」といいます。このような方は、目が球形ではなくラグビーボール状に奥行が長くなっているのです。親がこのような目の場合には、子供も眼の形が似てくる場合がありますので、子供も成長に伴って眼球の奥行が伸びてしまって近視になってくることがあります。眼鏡をかけはじめてから近視がさらにすすんだとかよく聞くのですが、このような目の形に依存したケースが多いのです。成長に伴うものですから、ある程度のところで軸性近視はいずれ止まって一定の値に落ち着きます。近視の矯正をしない場合は遠くが見えにくい以外に常に目を細めてしまい表情がさえない、肩こりがしやすい、躓きやすい、根気がなく飽きやすいなどの症状が出ることがあります。子供の場合には直接「見えない」と症状を訴えることは少ないですから、ご家庭で気づいてあげることが大切です。テレビに近づいて見ていないかどうか。ドライブに行ったときに、遠くの看板が見えるか聞いてみるのもよいでしょう。この他に、子供の場合は「仮性近視」という状態があります。以前にお話ししたのですが、眼の中のピントを合わせる働きのある毛様体筋という筋肉が近くを見る状態で一時的に固まってしまって調節がうまくできなくなっている状態です。目薬などで毛様体筋を休ませると戻ることがあります。遠視は、近視と違って遠くが見えて近くが見えない状態と思っている方が多いのですが実は違います。遠視は、近視とは逆に網膜の後ろ側で光の焦点を結んでいて遠くにも近くにもピントが合っていない状態なのです。目の奥行が長いと近視になると説明しましたが、遠視は逆で眼球の大きさが小さいと遠視になるのです。つまり生まれた時はほぼ全員遠視なのです。また、男性よりも女性の方が眼球の大きさが小さい傾向にあるので女性に多いのも特徴です。軽い遠視の場合は、網膜の後ろ側で結んでいる焦点を眼の調節機能で網膜上に焦点を移動させることで良好な視力がでます。遠視は常にピントを合わせる毛様体筋を使うために眼が疲れやすいという特徴があります。また、ピントを合わせる機能は40歳くらいから衰えてきます。いわゆる老眼ですが、遠視の方の場合はこれを強く感じやすいですので早くから老眼鏡が必要になることがあります。遠視で眼が非常につかれすい場合は、眼鏡をすると毛様体筋があまり働かなくても良くなるので疲れが楽になる場合が多いのです。乱視は、角膜や水晶体のゆがみによっておこります。単純に説明しますと、眼球のゆがみにより縦方向と横方向でそれぞれ屈折率が変わってしまい、光の入ってくる方向によってボケて見えてしまうのが乱視です。例えば、縦方向はくっきりみえるけども、横方向の線はくっきり見えないといった具合です。乱視が強い場合は縦方向と横方向で焦点が違ってくるので、ものが2重にみえるのです。運転中に周りの景色は見えるが、標識の字が見えにくいなどは乱視が原因のことが多いです。完全な球形をした眼というのは実はあまりなくて、誰でも近視や遠視、乱視などは多少あるのですが、いずれも極端な場合や眼の調節機能が衰えた場合は見えにくさがでてきますから、その場合は眼科でしっかり検査をして、適切な矯正を行うのが良いでしょう。

2016年9月24日

働き盛りからが注意!強度近視が引き起こす目の病気

日本に350万人の病気とは?

 

ON AIRダイジェスト


遠くを見た時にピントが合わず、ぼんやり見えてしまう、それが強い場合、どんな事が起きるかというと、眼球の奥行きの長さ、つまり前後の長さを「眼軸(がんじく)」といいます。そして、この眼軸が長いことで近視になることを「軸性近視」といいます。眼軸が長いことで本来、網膜に焦点を結ぶはずの光が網膜の手前で焦点を結んでしまうのです。この度合いが異常に大きい場合を「強度近視」といいます。最近の調査では強度近視は40歳以上で5.4%いることがわかりました。推定で日本に約350万人の強度近視の方がいると推察されています。強度近視は、近視の度合いが非常に大きいだけではなく、眼球が大きく引き伸ばされているために、様々な病気の原因にもなりえます。強度近視により、ひきおこされる病気の特徴として、40歳代から50歳代の働き盛りの年代に多くおこり、両目が障害され、網膜、特に網膜の中で一番大切な黄斑(おうはん)に障害がおきやすいのが知られています。関連したいくつかの病気があり、ひとつは白内障です。一般に白内障は年齢の変化で、眼の中のレンズが端のほうから徐々に濁って、多くは70歳代で手術が必要になるほど濁ってしまうのですが、強度近視の方の場合は、レンズの中心から濁る「核白内障」がおこりやすいのです。核白内障は、レンズの中心部に一回り小さなレンズができるように濁るので眼の中で、光がより網膜から離れた位置で焦点を結ぶようになるため、強い近視がさらに強くなってしまうのが特徴です。眼鏡で矯正できる範囲を超えて近視が強くなることが多く、手術でレンズを取り除き人工レンズに入れ替える白内障手術が必要になることが多いのです。目の中にいれるレンズの度数を調整することで、近視をとても軽くすることができます。強度近視でひきおこされる病気で深刻なのは、網膜の病気です。強度近視では、眼球の中で網膜とその土台である脈絡膜(みゃくらくまく)が引き伸ばされてしまいます。このことにより、特に網膜の中心にある黄斑の網膜色素上皮という、網膜の一部分が断裂してしまい、新生血管という本来はなかった血管が網膜の中に入り込んでしまうことがあります。新生血管は、非常に脆く破れやすいので、黄斑がむくんでしまったり、網膜の中で出血がおこったりすることがあるのです。これを近視性黄斑部出血というのですが、深刻な視力低下の原因になります。これは強度近視の方の約10%におこるといわれています。初期であれば治療できる場合もありますから、早期発見、早期治療が大切です。また、引き伸ばされた網膜と脈絡膜の細胞が萎縮してしまうことがあります。すると視力障害や視野障害が徐々に進行していきます。残念ながら治療法がありません。iPS細胞などによる最新の治療が待たれます。そして何より怖いのは網膜剥離です。網膜が引っ張られ裂けてしまい、その土台からはがれてしまう病気です。高度近視の方の網膜は伸ばされて薄くなっていますので裂けやすいのです。網膜が剥がれてしまうと栄養がもらえなくなり細胞が死んでしまいます。虫や小さいゴミが飛んで見える飛蚊症がこの前触れです。網膜剥離の治療は手術になります。高度近視の網膜剥離は、他の網膜剥離に比べて治りにくいといわれています。しっかりとした治療が必要になりますので、眼科の中でも網膜の病気を得意とする先生に相談するのが良いでしょう。

 

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