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いしかわ眼科

院長コラム【目と健康のおはなし】:いしかわ眼科

院長コラム

院長コラム【目と健康のおはなし】

バックナンバー 2016年10月のONAIR

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放送日 内容

2016年10月1日

斜視のお話

子どもの斜視は要注意!

 

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一般にものを見る場合は、右と左と両方の目が、見ようとする物の方向に向いています。しかし、片方の目が見ようとするものを見ているのに、もう片方の目が違う方向を向いている場合があります。これを斜視といいます。多くの場合は子供の斜視が問題となります。生まれたばかりの赤ちゃんは、目を動かす筋肉や視力が未発達なので目の位置が安定しないことがむしろ普通です。生後2-3ヶ月くらいから少しずつ物を目で追うことができるようになって、目の位置も安定してきます。そこを過ぎても左右の視線が安定しない状態が斜視なのです。片方がまっすぐ見ているときに、もう片方が内側を向いている状態を内斜視、外側を向いている状態が外斜視、上を向いているのが上斜視、下を向いているのが下斜視です。常に斜視がある場合を恒常性斜視、時々、斜視になる場合を間歇性斜視といいます。生まれたときから斜視がある場合もありますし、成長に伴って目立ってくることもあります。子供の寝起きの時などに、ちょっと目線がずれる程度のことはよくあることで、特に心配しなくても良いでしょう。大人になってもお酒を飲んだときなどにずれることがあります。それも一時的なもので心配ありません。斜視の原因ですが、目を動かす筋肉や神経の異常、遠視などの屈折異常によるもの、脳の病気によるものなどがあります。ほとんどの場合は、目を動かす筋肉、神経と遠視によるものです。斜視の問題点は、視線が外れている方の視力が育たずに弱視という状態になる可能性があることです。ものを立体的に捕らえる力が得られないことです。弱視とは、子供の成長段階でものをみる刺激を受けていないと視力が育たないことをいいます。斜視の場合は、片方の目だけを使う傾向がありますから、もう片方の目の視力が育たないのです。ある程度の年齢までに視力が育たなければ、一生回復することはありません。斜視の治療目標ですが、まずは、弱視にならないようにすることが第一です。まっすぐ向いているほうの目を隠して、見ていない方の目だけで数時間過ごしたり、まっすぐ見ている方の目に目薬をさして、わざと見えにくくして使っていない目にがんばってもらうなどの方法があります。次に、目をまっすぐな位置に戻すことが目標になります。眼鏡をかけることで元に戻る場合もありますが、足りない場合には、目を動かす筋肉の位置をずらす手術が必要になります。手術後も目の位置が成長によって変化するので、さらに調整で2回以上の手術が必要になることも珍しくありません。治療の結果、ものを立体的にとらえる能力、両眼視を獲得できれば良い結果といえます。大人になって斜視が残っている場合の問題は「みため」の問題と肩こりや頭痛の原因になっていることです。斜視の「みため」を個性として受け入れている方もたくさんいます。芸能人、スポーツ選手などにもたくさん斜視の方がいます。もちろん手術で位置を改善することもできますので、お近くの眼科でご相談下さい。

2016年10月8日

20代30代でも老眼!?夕方老眼、週末老眼について

疲労大敵、目の健康

 

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「夕方老眼」や「週末老眼」についてお話します。午前中はしっかりと見えているのに、夕方になるとパソコンやスマホの文字が見えにくくなったり、霞んで見えたりする症状があります。これは「夕方老眼」という症状です。また、週末になると同様の症状が現れるのを「週末老眼」と言います。これらが増加している背景は、やはりパソコン・携帯・スマホの使いすぎにあるようです。朝から夕方まで、近くの細かい作業をし続けるという目の使い方は人体にとっては想定外の使い方なのだと思います。朝から眼を酷使することを長く続けていると、眼の中にあるレンズを薄くしたり、厚くしたりしてピントを合わせる働きのある毛様体筋が夕方には疲労してしまうためにピントが合わせにくくなってしまうのでしょう。週末だけ症状が出る場合は1週間の疲労が蓄積して症状が週末に現れていると思われます。実は、老眼と呼ぶにはまだ早い、20代30代にも増えているんです。若い方でも近くが見えにくくなるのを老眼といってしまうとわかりやすいですが、正確にはこれは「調節緊張」という症状です。近くを見るときは、毛様体筋が縮んで水晶体を厚くして、近くにピントを合わせているのですが、近くを見れば見るほど、より筋肉の力が必要になります。つまり見る対象が近ければ近いほど疲れやすいのです。読書やパソコンと比較して、スマホを使うと疲れやすいのはこのためです。本来、若い人の水晶体は柔らかくて、水晶体を厚くするのに、さほど筋肉の力は必要ないので、疲れにくいはずなのに、20-30代で夕方老眼のような症状が出てしまうということは、かなり目を酷使しているということになります。水晶体が硬くなり始める、中年期以降で症状が出やすいのは言うまでもありません。このように夕方老眼・週末老眼は眼精疲労の症状の一種ですから、霞んで見えるだけではなく、眼が疲れる、頭痛、眼の奥が鈍く痛む、肩こりを感じるなどの症状と同時に出ることが多いようです。この症状を予防するためには、お仕事や読書の合間に目をリラックスさせる時間を作ることが大切だと思います。具体的には1時間の作業に対して、5-10分ほどの小休憩を入れると良いと思います。学校での授業時間と休憩時間は、バランスとしては理にかなっているのです。眼精疲労は、目の中の筋肉の使いすぎということですから、休憩がとても大切といえますし、逆に休憩以外にすぐに症状を取り去る方法がないとも言えます。筋肉痛をすぐに取り去るのが難しいのと同じですね。休憩時間は意識して5m以上遠くを眺めることと、まばたきをすることをおすすめします。遠くを眺めるのは、近くを見るために縮んでいた毛様体筋を弛緩させる効果があります。窓から遠くの緑を眺めるなどは気持ち的にもリラックスできていいですね。そして、まばたきは目の表面をリフレッシュさせる効果があります。眼精疲労用のビタミンBの点眼などと併用すると、より効果があるようです。このような点眼薬は、お近くの眼科で相談すれば処方も受けることができますので、症状がひどい場合は受診してみてください。蒸しタオルなどで目をあたためるのも効果的です。この方法は眼精疲労だけでなく、ドライアイにも効果がありますのでおすすめです。目を暖めることで、目の周囲の血流がよくなることと、瞼から目の表面に分泌される脂分が出やすくなる効果があり、症状を和らげてくれます。また、中近レンズなどの眼鏡は、近くを見るときに毛様体筋の働きを助けるので目が疲れにくくするのに効果的ですから、症状がずっと続いている方はお近くの眼科で相談してみてください。

2016年10月15日

「めまい」の様々な原因と対処法

こんなに多いめまいのもと

 

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めまいで眼科を受診される方がいます。めまい自体は内科や耳鼻科での治療が主に行われることが多いのですが、はじめて「めまい」を起こした場合は目に症状があるので、最初に眼科を受診することが多いようです。めまいの原因は主には脳と内耳が関係しています。脳からのめまいは糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病から脳出血や脳梗塞をおこしてしまい、平衡感覚に異常をきたしめまいを生じているのです。めまいとともに物が揺れて見える場合、実際に目が揺れているのですがこれを眼振(がんしん)といいます。これはメニエール病という内耳の病気によって起こります。メニエール病は内耳が腫れて働きが低下する病気で、治療は耳鼻科で行われます。目が揺れてしまうのは、この内耳の働きを補おうとするからなのです。乗り物で読書やスマホなどをしていると気分が悪くなった経験があると思います。普段は眼球の微妙な動きで平衡感覚をとるように働いているのですが、近くを見てその動きが止まってしまうと、揺れの激しい乗り物なのでは眼球の平衡感覚を補う機能が失われて、気分が悪くなってしまうのです。逆に内耳が障害されると、眼球がこれを補おうとするので今度は目が揺れてしまうわけです。目が原因のめまいもあります。ひとつは急性緑内障です。急性緑内障は眼圧、目の内圧が急激に上昇して様々な症状をおこします。めまい、頭痛、吐き気、虹が見えるなどの症状があります。中でも、頭痛を吐き気が激しい場合が多く、眼科ではなく内科や脳外科を受診してしまうことが多いようです。一般的なめまいとの区別ですが、片方だけ視力低下がある場合はこの緑内障によるめまいが疑われます。一般的なめまいは揺れて見えるものの視力は低下しないことが多いのです。視力低下によるめまいもあります。両眼ともに視力がとても低下すると、眼球による平衡感覚が失われてしまうのです。見ることで体の揺れを認識して平衡感覚を取っていますから、両眼が見えないと揺れを感知できず、平衡感覚の補正もできないということになります。両眼を閉じて片足立ちができないのは、視覚による平衡感覚の補正ができなくなるせいです。このような方は、内科や耳鼻科で異常がないとされて眼科にくることが多いようです。例えば、白内障によって両眼視力が低下している場合、白内障手術により長年悩まされていためまいが改善することがありますので、内科や耳鼻科で原因不明とされてお困りでしたら眼科でも相談してみて下さい。特に白内障の治療は日帰りでも可能ですので、よく話しを聞いて治療を考えてみて下さい。眼鏡やコンタクトレンズの度数が強すぎる場合もめまいと吐き気がします。特に近視の過矯正は近視そのものを進行させてしまいますので注意が必要です。目のピントを合わせる機能というのは自律神経が関係しています。合わない眼鏡をかけて長時間作業をすると、めまいや吐き気がするのは自律神経失調によるものです。胃腸の働きも自律神経が関係しているので吐き気もでてくるわけです。そのような場合には、眼鏡やコンタクトレンズの度数を下げて適正な値にすることと、長時間の作業をせずに適度に休憩を挟むことで改善できます。眼鏡量販店などで直接眼鏡を作成すると過矯正になっている場合が時々見受けられますので、眼鏡はしっかりとした眼鏡合わせのできるところか、眼科で合わせて処方箋の交付を受けるのが良いでしょう。

2016年10月22日

北海道の眼科医療について~特別ゲスト 札幌医科大学 大黒浩 教授~

この10年で大きく変えた眼科医療

 

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大黒先生が札幌医科大学眼科の教授に就任されてから今年で10年目となります。大黒教授は生化学を中心とした基礎研究と緑内障や網膜疾患の臨床研究、医学生や研修医の指導、大学病院や各地の基幹病院での診療と大変ご多忙な日々を過ごされております。このように大変お忙しい先生なのですが、教授に就任されてから特に北海道の眼科医療のレベルを引き上げることに尽力されてきました。

 

 

 

札幌医科大学 大黒 浩 教授

10年前は札幌と一部の都市以外では網膜や緑内障の手術が満足にできていませんでした。高齢化社会を迎える中、本当に必要とされている医療が道民に届いていなかったのです。特に胆振、空知、後志では眼科の難しい手術は全くされておらず、治療が必要になった場合は、札幌に行くか、治療をあきらめるか、という状況でした。札幌まで特急で1時間は、若い人には近いと思うでしょうが離れたまちから札幌の病院まで通院することは高齢者にとっては大きな障害なのです。まして、目が見え難いという状況ですからなおさらです。ご家族に自家用車で送迎してもらうといっても簡単ではありません。お仕事を一日お休みしなければなりませんから、なかなか頼み難く、遠慮してしまう方が多いのです。また、診療費の他に交通費もかかりますから経済的にも大きな負担で通院し続けるのはなかなかに困難ということになります。札幌以外のまちでも最先端の治療を受けられるようにと施設の充実と人材育成を各地の基幹病院の協力を得ながら地道に行ってきたのです。具体的には空知では岩見沢市立病院、胆振で市立室蘭総合病院、後志では小樽市立病院、十勝では帯広厚生病院で東京や世界レベルと同様の網膜や緑内障の診療が受けられるように最新の診断機器と手術機器を揃えてもらいました。しかし、設備面だけ充実させてもドクターやスタッフなどの人材が育たなければ意味がありませんから、大学病院から手術のできるドクターを派遣して、道内各地のドクターに技術を教える、道内各地のドクターが札幌に来て技術を学ぶ、といった双方向性の教育システムを立ち上げました。また、各分野のスペシャリストの先生を講師として全国から年に数回招いてセミナーを行うなどの活動をしています。10年このようなことを続けてきて、札幌以外のまちでも高度な眼科医療が受けられるようになってきています。大学病院では全身状態が非常に悪くて、内科や外科などと連携しながら治療が必要な方、小児、認知症、発達障害などで局所麻酔が困難な方、非常に重症な緑内障や網膜疾患の方の治療を、積極的に行っています。このような状態の悪い方の受け入れ先としては、やはり大学病院がその役割を担わなければなりません。緑内障の特殊なインプラント手術や重症網膜症の治療、加齢黄斑変性の特殊なレーザー治療などは大学病院でしか受けることができません。どのような患者でもあきらめずに治療を行うのが大学病院の役割であると思います。難しい状況の方がたくさんいらっしゃるので、全ての方を治せるわけではありませんが常に最善を尽くしています。これから団塊世代が70歳を超えてきて本格的な高齢化社会を迎えます。その時に向けてこれまで準備をしてきました。そして、これからの10年、20年先を見据えて、さらに道民の目の健康を守るために仕事を続けていきたいと思います。札幌医科大学眼科の今後にご注目下さい。

2016年10月29日

若者に人気、しかし、注意したいカラーコンタクトレンズ

品質を良く見極めて

 

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カラーコンタクトレンズは、瞳の色を変えたり、あるいは黒目を大きく見せる目的で使われますが、そもそも瞳の色とは何でしょうか?答えは、角膜と水晶体の間にあり、目の中でカメラの絞りの役割をしている虹彩(こうさい)の色合いなのです。虹の彩り、と書いて「虹彩」です。虹彩の真ん中は丸く穴があいています。これを瞳孔といいます。明るいところでは、瞳孔が小さくなって眼の中に入る光の量を少なく、逆に暗いところでは、大きくなって光の量を多くする働きがあります。虹彩の色合いは日本人の場合は一般に茶色です。青いカラコンをすれば、青い瞳にみせることができます。しかし、コンタクトレンズは上手に使わないと目に障害がでる場合があります。カラコン使用の問題点の多くは、眼科医の管理外で使われていることによります。通常のコンタクトレンズは、ほとんどの場合、近視矯正で使われます。瞳の色を変えたいという、視力矯正目的以外でコンタクトレンズを使うことはそもそもおすすめできません。コンタクトレンズは治療装具なのです。カラーコンタクトレンズを使うことによって起きるトラブルの一つはカラコンの色落ちです。カラコンの色のついている部分はチタンやアルミニウムで作られているのです。これが目の表面に溶け出すと角膜に強い障害を起こします。充血や目やに、痛みといった症状が出ます。さらに、カラコンのまずいところはその性能にもあります。一般ネット販売や雑貨店で販売しているカラコンは酸素透過率の低いものが多いのです。コンタクトレンズがのせられる角膜には血管がありません。時に角膜が傷つくことがありますが、その傷を治すためには酸素が必要なのです。当然、コンタクトレンズをしているよりも、していないほうが傷の治りは早いですし、同じコンタクトレンズでも酸素透過性が高いものの方が傷の治りが良いのです。そもそもコンタクトレンズを使用していれば、角膜に傷がつく頻度も多くなるのです。酸素透過性の良いものを選ぶポイントとしてカラコンの製造国に注意してみてください。欧米や日本製のコンタクトレンズに比較して、後進国のコンタクトレンズは一般に酸素透過性が悪いのです。なぜならば酸素透過性を高めたコンタクトレンズを作る技術がないためです。後進国のカラコンは日本などでは30年前に使用されていた現在使われていない古い素材でつくられていることが多く、大きなトラブルを招いています。通常のコンタクトレンズとしてはあまりに性能が悪くて売れないので、レンズに色を付けておしゃれ用として売っているというわけです。安全性の高いカラコンもありますし、最近では酸素透過性を高めたカラコンも販売されるようになりました。どうしても使いたいという場合は、眼科で聞いて下さい。そもそもネット販売で診療なしに簡単に買えてしまうことにもカラコンの問題点があると思います。日本ではカラコンを含めたコンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されており売る方には規制があるのですが、買う方は処方箋なし買えてしまうという状況にあります。欧米などでは程度の差はありますが国の管理下におかれて規制により安全に使えるようになっています。日本のコンタクトレンズユーザーは簡単にコンタクトレンズが手に入る一方で、トラブルがおきないような自己防衛が必要なのです。

 

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